東急電鉄の電車内化粧マナー広告に女性差別(笑)

東急電鉄の電車内の化粧マナー広告が女性差別と批判されている。この批判の何が馬鹿げているのか。この広告が女性差別と批判しながら、電車内ではもっと酷い事例があるから電車での化粧など大したことはないと言っている。これは、在特会支持者が、日本で在日韓国人を叩きながら、白人が黒人にしたことよりはまともなことをしていると言っていることにも似ている。

白人至上主義がなくならない限りは、在日韓国人へのヘイトスピーチは正当化されると。こうやって他はもっと酷いことをしているのだから、私たちはまだマシだと言っている。こんなことを言えば、女性差別の例で言えば、イスラム圏の女性差別のほうが酷いから日本の女性差別は大したことはないと言うことも通るが、そんなことは考えていないのだろう。

電車内で髭を剃る男と同じと言われれば、髭を剃る男は許せないが、化粧くらい許せは通らない。髭がどうしても濃い体質の男は一定数いて、非常に悩んでいる男たちもいるわけだ。朝に剃ったのに、夕方には目立ってぶつぶつとしてくる。

そういう髭が濃い体質の男であっても車内で髭を剃りたくても剃ってはいない。しかし、車内化粧よりは、髭が濃い体質の男のほうが髭を剃らないといけない社会になっている。化粧の出来不具合という自己満足よりも、髭があるほうが問題になる社会だからだ。それでも、車内では髭を剃ってはいないのだ。

車内化粧が問題ないのなら、特に髭が濃い体質の男なら髭を剃ることのほうがさらに問題がない。あとは、電車を使っている女性が何に困ってるかを考えてないと言っている女たちの間抜けさだ。その声を聞いていると、健常至上主義の塊だ。電車は健常者前提で作られているので、車椅子の障害者でも健常者から邪魔だとされる。

電車での女性の扱い方には化粧マナーの呼びかけでも恐る恐る言わないといけないが、そんな健常者の女たちは、電車で障害者にさんざん邪魔者扱いしてきたことの反省はあるのだろうか?あと、ベビーカー問題とか言っているが、これが特に酷いのは都内である。そもそも、地方の車社会では、車の中で移動させるので、ベビーカーの重要性など都内よりはない。

電車でのベビーカー問題など、日本全体の問題ではない。こんな電車内での化粧マナーの呼びかけですら女性差別と言うのならば、それよりも遥か先に電車内での障害者差別の告発こそ大々的にされるべきでは?駅のホームで転落する危険がある障害者の命への対策を言うことよりも、女たちへの化粧マナーの呼びかけこそが人権上で許せないことだと?

反省の女性学とはに、当サイトの反省の女性学の趣旨を書いています。

2016年10月掲載



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