東京大学が女子学生に月額で家賃の3万円補助

東京大学が、一人暮らしの女子学生に月額で3万円の家賃補助を導入するそうだ。これは、東大の女子学生を増やすためだ。この何が問題なのか。これは、むしろ、多様な人材という面から見て問題なのだ。

指導的地位の女性を増やす男女共同参画の国の言いなりになるのであれば、障害者の活躍を増やすことも国は言っているが、それはどう考えているのか。

歴史的な差別があり、それを積極的に是正するのに、なぜ、健常者の女子学生を障害者より優遇するのか。健常者の女性も醜悪な障害者差別をしてきたことを忘れたのか。

多様な人材で多様な意見を尊重するのであれば、障害者の学生を増やすために、障害者学生への補助は健常者の女子学生よりも相当に増やす必要がある。障害者のほうが、健常女性よりも現実的にも遥かに差別され、ガラスの天井どころではない分厚い何十にもなる鉄板がある。

そして、なぜ、女子学生一般を優遇するのか。東大に入学するという時点で、能力以外の格差がある。それは、親の収入である。親の収入によって能力ある子供に教育格差がある。

さらに、その上に、地方から東京に住んで学生生活するには、さらなる格差がある。東京一極集中の恩恵を受けている東京に住んでいる女子学生に、地方の男子学生よりも優遇して家賃補助を正当化する理由は何か?

東大は、東京一極集中の問題は何とも思ってない地方差別大学であり、教育格差も放置して、女だからと恵まれた女も含めて優遇するのか。これは、白人間では平等は求めるが他の有色人種の不遇は無視してきた白人フェミニズムとも似通っている。

女子学生に補助するなら、その中でも、地方からきた女子学生や、親の収入がより少ない女子学生に限定して補助するようにして、東京が実家で地元の女子学生には補助する必要はない。

しかし、女性を出せば、普段は障害者の人権と言っていながら吹き飛んでしまうのを見ると、女性の人権と言った時に常にと言っていいほど健常者前提になるのは、戦前からほとんど変わってないと言っていい。

東大は、障害者はゴミクズだから受け入れたくないという本音でも言ったらどうか。女子学生にある男子学生にはない悩み?例えば、発達障害の学生の苦しみと悩みは、健常者の女子学生より軽いとでも言うのだろうか?

東大は車椅子の障害者が学生生活をしやすいようになっているだろうか?障害者は健常女性よりも遥かに学生生活が送りにくいのに、それを無視して健常女性のほうをさらに優遇するとは、東大には厳然とした優生思想が今でも蔓延ってるわけだ。

人権や差別の基本はより少数の無視された声を救い出さないといけないのに、障害者よりも遥かに恵まれた健常女性のほうが「差別されている」と思い込んで対策するのは、やはり、障害者はゴミクズであるとする戦前からの東大の思想そのものだろう。

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2016年11月掲載



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