三浦瑠麗はヒラリー・クリントンを応援してたが?

トランプの勝利を見事に的中させた三浦瑠麗とか言ってるのが出回っているので、それとは全く正反対のことを言っていたことを載せている。

三浦瑠璃は黒人差別を語る資格なしにも書いたが、BS1スペシャル「変貌するアメリカ ~2016米大統領選を読み解く~」で三浦瑠璃は、女性であるヒラリーが4年間大統領になってもいいんじゃないのなどと言っていた。

その番組では、ヒラリーとトランプとのダブルスタンダードで、ヒラリーは女性であるからクリーンさが求められて、男では求められないことで責められるなどとも言っていた。

三浦瑠麗 Lully MIURA
トランプ勝利には、郡部の白人投票率が上がったという結果オーライな部分があります。実際の勝利ではなくここまでこの運動を持ってきた事に重大性が潜んでおり、多くの識者がトランプ勝利を予測できなかったことが問題なのではなく、表層的な批判に終始したことが問題だったと思っています。
https://twitter.com/lullymiura/status/796713486667550720

表層的な批判に終始していたのは、三浦瑠璃そのものだ。三浦瑠璃は、ヒラリーが女性だから女性差別のガラスの天井を打ち破るために大統領になるべきと取れる発言をしてたが、何を言ってるんだろうか?

BS1スペシャル「変貌するアメリカ ~2016米大統領選を読み解く~」でのNHKBSでは、男女でのダブルスタンダードと女性の苦しみを出して、ヒラリーで問題になったクリントン・キャッシュの問題や、実は同性愛嫌悪発言をしていたこと、黒人が刑務所に入りやすいことの流れに抵抗しなかったことなどの、専門家であるほど批判しないといけないことよりも、ヒラリーが女性だから応援しないといけないと取れることをNHKBSでは言っていた。

編集に問題があるならNHKを批判するべきで、NHKBSの番組では、女性差別を出して、それを理由にしてヒラリーにある他の問題を差し置いて大統領になってもいいんじゃないのと言っていた。

表層的な批判に終始どころか、ヒラリーが1%の富裕層の中のさらに富裕層の投資家から支援されていたことなども無視して、ヒラリーを推していたが?

三浦瑠麗 Lully MIURA
ヒラリーは女性票を取れず若い女性に関しては惨敗。高キャリア女性が周りを固め、中高年女性たちが「連帯」する雰囲気にはリベラルの若い女性は冷ややかだった。しかし白人の若年女性は恵まれていすぎるのかもしれない。先駆者の嘆きだと思う。
https://twitter.com/lullymiura/status/697447343109464064

これはサンダースとヒラリーの民主党内のことで言っていたが、白人の若年女性の奨学金のことなど一切無視して、女性差別で中高年女性と連帯しろよという本音が透けて見えるが?

アメリカの若年女性にある奨学金の深刻な問題も、ヒラリーにある数々の問題も無視して、ヒラリーが女性だから女性たちは応援しろと取れることを言ってきたのに、何で三浦瑠璃がトランプが大統領になることで、冷静に分析したと言われているのか?

三浦瑠璃が言ってきたことは、女性差別があるのだから他の問題は差し置いてヒラリーを応援と取れることを言っていたので、こういう何でも女性差別で他の問題は無視しろという姿勢の延長は、在日韓国人に日本人差別されてきた在特会を応援しようとかと似てないか?

歴史的差別があって今でも差別があるのだから、他の問題を差し置いて応援となったら、同和問題はどうなる?歴史的部落差別があって今でも部落差別があるが、部落差別を前面に出す人物を応援するべきなのか?

これには同和利権と散々叩かれて、国からの補助金もなくなっている。三浦瑠璃が言っていることは、同和利権と散々叩かれてきたことの女性版だろう。こんな女性だからサンダースに差別されたヒラリー、女性だからトランプに差別されたヒラリーとか言って、ヒラリーが4年間なってもいいとNHKBSで言っていた三浦瑠璃のどこが冷静な判断なのか?

三浦瑠璃が言ってきたことは、何でも女性差別で、他の問題をうやむやにすることも言ってきたのだが。

しかし、三浦瑠璃は女性差別の視点はよく言っているが、健常者の女性が障害者を差別してきた健常障害格差とか、白人女性が有色女性を差別してきたとか、部落差別は歴史的差別があっても当事者から同和利権が批判されてきたことなどをどう思っているのだろうか?

こんな女性差別を出して批判を逸らす三浦瑠璃のような「専門家」によるジェンダー・ポリティカル・コレクトネスがトランプを生み出したのに、全く自覚なく、私こそがトランプが大統領になることを読めていたと?

女性だからヒラリーと、トランプ以前に、サンダースの時にも言っていたのに?女性のガラスの天井は考えても、健常者と障害者の間の分厚い鉄板などは大して考えてないだろうに。

地上波のNHKの番組でも、三浦瑠璃は私たち女性は差別されてきたかとか言ってたが、その女性が障害者の男性や同性愛男性や在日を差別してきたことなどを無視して、男女差別を一括で語るとか、はっきり言ってバカじゃないのかと思うのは、こんな三浦瑠麗がマイノリティ視点で黒人を取材していたからだ。

三浦瑠璃は、恵まれた層での男女の平等を求めるだけで、白人間の男女平等は求めるが有色女性との平等は求めないという白人フェミニズムとも似てないか。結局、ヒラリーがあんなのフェミニズムではないと言われて批判されたのは、この白人フェミニズムがあるのだが、こんなことを分かっているのだろうか?

木村太郎のように現地の取材を熱心に続けてトランプ大統領の誕生をかなり以前から言い続けてきたのが専門家であって、こんな三浦瑠璃のような単なる気まぐれでふらふらと「私もトランプと言っていた」と言い出すから「専門家」なる者に対する信頼度が低くなる。むしろ、三浦瑠璃は女性差別を出してガラスの天井と言えば他の問題は正当化されると取れることも言ってきたので、ヒラリーと同じで、大統領選を読めなかった素人に毛が生えた程度なのに、何で今さら偉そうなことを言っているのか。

木村太郎はトランプの支持率がヒラリーとかなり離れて低い時にもトランプが勝つと言っていたが、三浦瑠璃はトランプがヒラリーの支持率に猛追してからトランプが勝つ可能性があると言い出したのでは?三浦瑠璃は黒人差別を語る資格なしにも書いたが、三浦瑠璃は女性差別が絡むと途端に思考停止して、他のマイノリティ問題も吹き飛んでしまうので冷静な判断など不可能だろう。

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反省の女性学とはに、当サイトの反省の女性学の趣旨を書いています。

2016年11月掲載



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