保育園の匿名ブログ怒り正当化は在特会支持者も擁護
保育園落ちた日本死ねの件で、匿名制を称賛して、匿名制だからこその怒りが日本中に広がったと素朴に言っている声が結構ある。そもそも、今回の件は、はてなブックマークがはてな匿名ダイアリーに付いて、それをテレビで繰り返し報道したから問題が大きくなっただけだ。それに、今回のはてな匿名の投稿主は、都内の30代前半女性で特定されているので、匿名ではない。
今回の保育園の件で、匿名での怒りがこれだけ広がる新しい時代になったと言うのは、完全な事実誤認だ。ネットの匿名で、最も怒りが起こってきたのは、何か。それは、韓国人に対する怒りである。そして、それが在特会になり、この問題は、今まで何度も国会で取り上げられている。保育園落ちたの件とは比較にならない大きさで、在特会等の反韓ヘイトスピーチは、国会を大きく動かしてきている。
ネットを見れば、韓国に対するチョンとかも含めた罵倒語で溢れている。ネット上での怒りを正当化する素朴さで突き進むと、この反韓こそ正当化しないといけなくなる。自らに都合のいい時だけ匿名制を称賛してしまうと、在特会のような韓国叩きまでも、やはり、匿名制こそ素晴らしい本音があると肯定することにつながる。
匿名制は便所の落書きというのは、実際に多くがそうであるのに、自らに都合のいい匿名制だけを取り上げるために匿名制を称賛する。それで、匿名制では、韓国叩きこそが多いことは考えていないのだ。ネットで韓国叩きをしている勢力も、自分たちには正義があると思い込んで匿名制で叫んでいる。
保育園落ちたの件も、自分たちには正義があると思い込んで、匿名制を称賛している。ネットの怒りの多くは、韓国叩きに使われていることを考えないで匿名制を称賛するのは、日本だけでなく、世界中のネットで排外主義が蔓延していることをどう思うのだろうか?ネットの匿名制での怒りこそに正義があると言ってしまう鈍感さは、ネットが排外主義の場になることの肯定である。
舛添都知事は韓国人学校建設より保育園を作れ、チョン舛添とか言っているのを見てどう思うのか。これは、保育園作れと言ってるのと排外主義が見事に重なっている。保育園作れという正義のためには、韓国叩きも正当化するわけだ。ちなみに、保育園落ちた日本死ねは、ここで何度も書いているが、地方人を切り捨てて都内中心の考え方という面からは、便所の落書き性も色濃いものだ。
反省の女性学とはに、当サイトの反省の女性学の趣旨を書いています。
2016年3月掲載