原発現象

福島第1原子力発電所の事故が起きて、原発反対の声が上がっている。その声を聞いていると、原発問題など大して考えずに反対している者が非常に多い。さらには、原発反対の主張のためには何を言ってもいいという原発反対派もいる。

上関原発、強行工事!!|ゆいわのきほくのわ

日本の原発は、たくさん放射能が漏れています。ごまかして隠してますが、原発地帯の子供達は奇形児や白血病が多いのです。みなさんの子どもが、原発地域で育った女の子と結婚したいと言ったらどうしますか?年頃の女の子は、奇形児を産む可能性が高いから結婚できないのです。大人は、みんな癌で死んでいきます。空も、海も放射能まみれです。これ以上、海と未来を守る人たちを踏みにじるやり方で工事を進める事を許してはいけません。

健康そうに見える人であっても何かしらの病を抱えていることもあるが、この原発反対派はそういう病の人を差別する思想とも似通っている。現在の東日本大震災のデマで言うと、朝鮮人を見たら凶悪犯と思えとか、大震災で強姦が頻発しているとかのデマともこの原発反対派は非常に親和性がある。この原発地域の差別デマはこのサイトだけに限らず、ネット上の原発反対派の意見に散見している。

批難覚悟で・・・・|藤波心オフィシャルブログ『ここっぴーの★へそっぴー』

この藤波心の記事に賛同している者が非常に多いのも、相当に問題がある現象だ。この藤波心が書いていることはいい加減な原発の知識で情に訴えているものだが、13歳のジュニアアイドルが言ったということで感動している者さえ少なくない。この藤波心現象は、まるで「アイドルはウンコしない」と純朴に思っていた者たちによる、「まさか13歳のアイドルがこんなことを言うとは」という素朴な驚きから発せられたようなもので、萌えアニメの見過ぎではないのかと思うくらいだ。

今だからみんなで考えたいこと。|いしだ壱成オフィシャルブログ『Arrivals』

このいしだ壱成の記事もいい加減なことばかり書いているのだが、これに賛同している原発反対派も非常に多い。

原発のことを真摯に考えずに反対をしている原発反対運動家ならともかく、藤波心やいしだ壱成の記事に賛同する原発反対派がかなり多いのだから驚いてしまう。

週刊『前進』にあるが、こんな新左翼の中核派のデモも2011年3月20日にあった。

3・20渋谷 全学連先頭に被災地支援・反原発・反戦の大デモ - Sokuhou

新左翼は、今までの凄惨な内ゲバの静粛などで殺人行為を繰り返し行ってきた。新左翼の主張には、中国の領土である尖閣諸島を日帝が侵略によって奪ったなどの意味がわからないものなどがかなり散見している。そういう新左翼が運動に入ってくると碌なことにならないのは、歴史が示している。

以下の『前進』を見ると、自らのイデオロギーのダシに今回の大震災と津波の被害を利用している中核派の下劣な主張が滲み出ている。原発反対派にこういう中核派が入ると、世間一般から原発反対派に強い懐疑の目が向けられるようになるだけだ。

【緊急声明】すべての原発を即時停止せよ!戦争・大失業と地方切り捨ての新自由主義と闘おう! - Sokuhou

【東日本大震災】原発、明暗分けた津波対策 女川は避難所に+(1/2ページ) - MSN産経ニュース

女川原発の例を見ても、原発自体を即刻停止せよというのはあまりに短絡的だ。大津波にも耐えられるように原発を設計して立地を周到に計画することなどが現実的であるのに、原発反対派にはその現実性がないものも少なくなく、まるで原発の安全性に不安があるほうが運動にとっての飯の種とでも思っているかのようだ。中核派などの下劣な者たちは、まさにそうだろう。

福島第1原発の事故が起こってからの原発反対派の動きは理性を失って暴走しているものがかなりあって、自ら墓穴を掘っている。真摯に原発の安全性を考えている者たちこそ、原発反対派の暴走した声には批判しないといけない。

以下は、追記

【放射能漏れ】東電へのデモで中核派3人を逮捕 警視庁 - MSN産経ニュース

2011年3月掲載


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