ハートネットTV 新時代のフェミニズムの北原みのり

ハートネットTV「新時代のフェミニズム▽いま“フェミ”な女がカッコイイ!」があっていたが、相変わらずのNHK流フェミ解釈で権力側の女を擁護する内容になっていた。結論としては、何が新しいフェミニズムなのか?旧態依然としたフェミニズムそのものだった。

このハートネットTVのフェミニズムで想定している批判側は、フェミニズムと聞くと逆上してがなり立てるおやじで、フェミニズムはこんなおやじに叩かれてきたといって短絡的な印象付けをしたい姿勢が透けて見えるが、当サイトの反省の女性学はフェミニズムが言ってきたことよりも、もっとリベラル側によって批判している。

フェミニズム批判として想定していることと大きく外れるわけだが、新時代のフェミニズム批判とはそういうことだ。北原みのりが「経済的に悪くなった時に最初に切られたのが女性だった」と言っていたが、反省の女性学の視点で考えると、こんなことを字幕まで出しているNHKの番組が、マイノリティにも支援を広げる新時代フェミニズムとか言っているのが笑えるわけだ。

新しい時代のフェミニズムなら、いい加減に女性間格差の問題に真剣に向き合え。経済的に悪くなった時に切られる女性は、正規の女性よりも、非正規の女性だ。女性と言うのなら、同じ仕事をしても、非正規の女性よりも正規の女性のほうが収入が高いのはおかしくないのか?女性がと言うのなら、この正規の女性が非正規女性より特権があることをなくす主張をすることなど一瞬で思い付かないか?

経済状況が悪くなった時に切られてきた非正規女性たちは、正規女性たちの盾になってきたわけだが、それを知らないふりして、正規女性が待遇の格差を正規男性と近づけろとしか言わないのはおかしくないか?男女間格差は正規の男女間ではあるが、正規女性は非正規の男女よりも恵まれているわけだから、単線的な男女格差ではない。

さらには、健常女性よりも障害男性のほうが待遇がかなり悪い。賃金格差は健常女性よりも障害男性のほうがさらに格下だ。

マイノリティと言うのなら、健常者ではなく、障害者に向き合え。そうすると、健常女性のほうが障害者よりも優遇されてきた健常利権があるのは明らかだ。それは、この世の中が健常者至上主義だからだ。男尊女卑と言うのは抵抗なく言えても、健尊障卑なんか言ったら笑われて当たり前と言われるだけだ。

そもそも、経済的に切られる女性というのは就職できているから切られるわけだ。障害者は就職する機会が健常女性より遥かに制限されてきた。経済的な苦しさを言うのなら、女性といって健常女性前提で言うのは、マイノリティに何ら配慮していない。

しかし、権力側の女性が女性間を分断してきたり、マイノリティを抑圧してきたことには口を出さないのが新時代のフェミニズムなのだそうだ。さすが、断種を支持した平塚らいてうから延々と続く障害者差別の色濃い日本フェミニズムの面目躍如だろう。障害者差別をしてきた健常女性を覆い隠す方便として機能してきたフェミニズムをまた続けているのが、ハートネットTVの新時代のフェミニズムだ。

健常女性と障害者間の格差が当たり前に言えて、健常女性も健常者至上主義によって断種を支持し、私宅監置をしてきて、障害者スポーツを排除し、経済的な苦境は健常女性より障害者のほうがより大変だから、健常女性への女性枠よりも障害者枠のほうが歴史的反省から重要だくらいに言えるのが本当の言論の自由で、新時代のフェミニズムではないのか?

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北原みのりが言っていることは、未だに、権力側の女性が優遇されるようになるだけのことだ。非正規の男性よりも切られない正規の女性たちという正規/非正規の分断もあるのに、女が真っ先に経済的に切られるから女性が切られない社会にと言ってきて、それでどうなってきたか。

生まれが関東圏で、健常者で、正規で、もちろん「穢れ」の被差別部落出身ではなく、ハーフではない純日本人で平均収入以上の家庭で育った女たちばかりが押し上げられてきた。

女という単一の塊で差別されてきたと言ったら、必ず、権力側の女たちが女性差別を利用して、女性差別利権でのし上がってきたのが女性差別の歴史だ。世界的に見れば、白人の女たちが白人利権とフェミニズムを都合のいいように使ってきたのを見ても明らかだ。

だから、反省の女性学でしつこく言っている「では、一体、女とは誰のことか?」ということだ。北原みのりは戦前から変わらず、女という単一の塊の主張をしているので、白人の女たちに集約してきたことや、労働組合が非正規を排除してきたことも笑えない状況だ。

こんな旧態依然とした権力側を支持するフェミニズムを持ち上げるのがNHK流フェミニズムなのは、権力側が本当に批判されるイズムであると、NHKの女たちも権力側に寄り添っている糾弾されるべき側になってしまうからだ。今までNHKがフェミニズムを語る時に、旧態依然とした権力側擁護しか言ってないと思うのだが、何か目新しいことはあったのか?

反省の女性学とはに、当サイトの反省の女性学の趣旨を書いています。

2017年5月掲載



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