痴漢の3つの分類:痴漢がいなくても痴漢事件は起きる

痴漢事件と言われるものは、3つに分けられる。1番目には実際に加害者と被害者がいる実際の痴漢事件、2番目には加害者と被害者は確かにいるが、捏造された加害者で実際には被害者の痴漢冤罪事件、3番目には実際の加害者も被害者もいない痴漢でっち上げ事件である。この3つは明確に分ける必要がある。

痴漢が殺人や放火と違うところを考えてみればいい。殺人や放火には絶対に加害者と被害者がいる。ある人が殺されている現場がない限りは殺人事件ではないし、ある現場が放火されている現場がない限りは放火事件ではない。

つまり、放火や殺人事件には、3番目が存在しないのだ。しかし、痴漢はそうではない。痴漢には絶対に加害者がいるわけではない。痴漢加害者をでっち上げて架空の「加害者」を作り上げても、痴漢事件は作り出せるからだ。

ここが大きな違いだ。つまり、痴漢事件は完全な虚構でも成立するわけだ。そして、実際に痴漢でっち上げ事件は起きている。だから、痴漢で被害女性を叩くなは正しいが、痴漢事件ででっち上げをした女を叩くなは全く正しくない。

それに、痴漢加害者を叩くのは1番目に限り、2番目の捏造された痴漢加害者を叩くのは被害者叩きだ。2番目の捏造された加害者は実質的な被害者であり、2番目の場合には、痴漢被害者も冤罪被害者(偽加害者)もどちらも叩くべきではない。

そして、痴漢事件と言われて被害女性がいると絶対思われていた中に、3番目の痴漢でっち上げ事件も含まれているのだ。痴漢がなくなろうとも、痴漢でっち上げがなくならないことが分かる。つまり、痴漢事件は痴漢がいなくなればなくなるという単純なものではない。

そして、この痴漢が悪いという単純なことばかり言うのは、痴漢事件に存在する3番目の痴漢でっち上げの悪質性を全く考えていないのだ。そんな者が痴漢事件を真摯に考えると言って、痴漢被害者のことばかり言うから問題になっている。

この痴漢事件の成立過程と痴漢を構成する要件を考えると、痴漢事件を起こそうと思えば、でっち上げ痴漢事件をいくらでも起こせる。だから、痴漢事件での冤罪とでっち上げが問題になるのだ。痴漢は非常に曖昧でも成立する事件で、事件性がないのに「痴漢加害者」として捕まるのである。

しかし、考えてみれば、性犯罪全体が、3番目が存在しないでっち上げ事件が成立してきたし、2番目の冤罪も少なくない。中でも、痴漢は手軽にでっち上げ事件を起こせるから問題なのである。

これだけ説明しても、なお、痴漢がいるから痴漢事件が起きると言うのなら、窃盗事件が起きるから窃盗の冤罪が起きるし、詐欺だらけの世の中だから、詐欺の冤罪くらい覚悟しろとでも言うのか?詐欺が世の中から0にならない限りは、詐欺の冤罪にあっても仕方ないと?

さらには、日本人女性は国際的にも子供の誘拐でかなりバッシングされてきたので、子供誘拐予備軍として日本人女性が見られるのは仕方ないのか?実際に勝手に子供を日本に連れ帰る日本人女性が後を立たないから、それを0にしてからでないと日本人女性は誘拐予備軍は免れないなどと言われたらどう思うのか?痴漢が0にならないから冤罪は仕方ないの論調は、他の問題との整合性が全く取れない馬鹿げたことだ。

もちろん、2番目の痴漢冤罪と3番目の痴漢でっち上げで、いい加減な対応をする警察と司法に問題があることは言うまでもない。しかし、1番目の痴漢事件での被害女性のことを思うあまり、警察批判もしないで警察権力の犬になり、3番目の痴漢でっち上げ批判は全くしないことがよくある。

反省の女性学とはに、当サイトの反省の女性学の趣旨を書いています。

2016年6月掲載



全記事一覧はこちら